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片岡 俊 サイアノタイプワークショップ
- 太 陽 の 隙 間 を 採 集 す る -

「太陽の隙間を採集する」

 

この言葉をキーワードに豊かな青色が印象的な写真の古典技法であるサイアノタイプのワークショップを行います。 基本的な技法を習い、それぞれが持ち寄った支持体を青に染めてみる。初めてサイアノタイプに触れる人、すでに作ったことがある人。そのお互いにとっても、未だ見えざる隙間がおそらくあります。

 

私はサイアノタイプでの作品制作を実践する中で、太陽が地面へと落ちる隙間(空間)を意識しています。この隙間の探究こそが「作る」なのかもしれないと、支持体を太陽が作り上げた影の下面へ差し込むさなかに考えるようになりまし た。

 

前置きが長くなりましたが、水彩画用紙を用いたサイアノタイプをはじめとして、あなた自身が サイアノタイプの技法で青の色を落としたいと思った支持体を持ち寄ってください。うまく作る ことも大切ですが、いくつかの考えを持ってサイアノタイプでの印画を体感して見ましょう。

太陽(紫外線)

原稿(モチーフ)

支持体(紙や布などの薬剤が浸透するもの)

その3つの層によって作り出される青色とかすれを帯びた像は手軽に高画質な写真を撮ることが可能となった現在の私たちにとって、おのずと「意味」や「問い」を含むことになります。

 

日頃、私たちが自身の体で受け止めている太陽。それを用いて作る青い写真。短い時間の中ですが、写る像以外に含まれたものにも意識を向けながら作ることは太陽と地面の隙間に存在する私たちの「作る」をより深く考える機会になるかもしれません。太陽の隙間を採取するように滲み出る写真の青から、何かを持ち帰ることができるような機会になればと思っています。

定員  10人(最小開講人数4人)

日程  8月10日(日)

時間 14:30〜16:30

場所 KITANO ALLEY 202(〒650-0003 兵庫県神戸市中央区山本通2丁目9−13

受講料 3,000円 

持ち物 お好きな紙や布(お申し込み頂いた方に詳しい​詳細をお伝えします)

講師 片岡俊

​お申し込み方法

満席になりました。現在キャンセル待ちのみ受付中です。​

 

​片岡俊

写真家。1984年生まれ。「自然」と「人」の関わり合いに着目した写真作品を制作している。2020年 THE BACKYARD PITCH GRANT ファイナリスト。2021年 KYOTOGRAPHIE International Portfolio Review 2021 DELTA Award 受賞など。主な個展に「Life Works」(PURPLE 2024)、「SUITEN」(今宮神社御旅所 2024)など。2024年に赤々舎より写真集『Life Works』を刊行した。

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